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お知らせ・ブログ
2022/4/8
2020年産煎茶売り切れ2022/1/13
肥料散布を始めました。2021/4/7
和紅茶2021/4/7
親子番茶2021/4/7
煎茶
お茶への想い
昇龍園のこれまでの歴史
はっきりとした記録は残っていませんが、代々、田んぼと茶畑を有する農家だったと伝え聞いています。ただ、つくっていたのは、あくまで自分の家で飲むためのお茶であり、食べるためのお米。その後、祖父は国の事業を活用し、茶畑を拡大。
当時の日本で栽培されていたお茶の樹は、各地域に自生していた「在来種」。しかし、在来種は、親と同じ性質を持たない品種のため、品種、品質が一定しません。この問題を解決するため、高度経済成長期に全国に広まったのが「藪北(やぶきた)」です。「やぶきた」が広まるにつれ、在来種の価格は下落。樹を抜いて「やぶきた」に植え替えが進みました。
しかし、昇龍園では在来茶園の無農薬栽培を継続。一般的なお茶の樹は挿木のため、3〜40年で引き抜き、植え替える必要があります。一方、在来種はとても強く、昇龍園の在来種も100年以上前の樹です。
特定の種類が普及すると、新しいブランドが生まれるのは、お茶の業界に限らず、さまざまな業界から感じる部分だと思います。お茶の世界も「やぶきた」が増えたことで、改めて「在来」が脚光を浴びるようになりました。
お茶農家を受け継ぐ決意
お茶農家の家に生まれたため、子どもの頃から自然と「いつかは自分が継ぐ」と思っていました。社会勉強のために就農以前に勤めていたのは、旅行会社です。お茶農家と聞くと、収穫時期のみ忙しいイメージがあるかもしれませんが、管理作業は一年中必要です。私も家族旅行をしたことがなかったため、旅行の仕事を選びました。
転機が訪れたのは、24歳の頃です。父親が体調を崩したため、退職しお茶の仕事を始めました。ただ、当時は言われるがまま作業をするのみ。なぜこの肥料なのか、なぜこの作業をするのかなど、深く考えてはいませんでした。そういった状況でしたので父が急に亡くなった後は大変でした。肥料屋さんやJ Aさんをはじめ、さまざまなところに質問に行ったり、研修に参加したりしながら、少しずつ知識を蓄えていきました。
毎年気候は変わる。前年度うまくいった方法も、今年、同じようにうまくいくとは限らない。そう気づいたのは、自ら主となり取り組み始めてから3年が過ぎた頃でした。父が無くなく前にもっとしっかり教えてもらっておけば…という後悔はありますが、祖父や父が残した茶畑と工場で昇龍園のお茶をしっかりと継承していきたいと思います。
昇龍園のお茶への向き合い方
茶加工の原点は“手揉み茶”。製茶工場では、機械を導入していますが、タイミングと加工方法を選ぶのは人間です。葉の状態を手で触り、確認した上で、微調整をおこないます。一見同じように見える茶葉も、畑、場所、収穫のタイミングにより、違いがうまれるもの。最も適切な加工ができるよう、毎回神経を使っています。また、手揉み茶の研修に参加し、茶を揉む技術や感覚を養い続けています。
知識と技術を高めるため、全国各地に勉強に行くことで、お茶のネットワークがうまれました。情報共有により、学んだ新しいやり方もたくさんあります。ただ、他の地域で成功している方法が、信楽にも当てはまるとは限りません。土、気候、機械など、環境面の違いは、栽培にも影響を与えます。少しずつ取り入れ、うまくいったことは継続する。うまくいかないことは、別の方法を考える。昇龍園を受け継いでから今に至るまで、日々勉強です。
これからおこなっていきたいこと
≪広める≫
お茶は、温度や時間など、いろいろな要素で変わるものです。まずは、イベントで実際にお客さんの目の前で実演し、飲んでもらうと「おいしいね」と言っていただけます。でも、お客さんが帰宅してお茶を飲むとき「上手に淹れられない」と言われると、すごくショック。まずは煎茶の基本である“一旦お湯を冷ましてじっくり淹れてみる”ということをもっと多くの人に認知していただけるようにしたいと思っています。その上で好みに合わせて微調整し最終的に、お客さん自身が「自分の好きな味」を見つけてもらえたら嬉しいです。それは、昇龍園のお茶だけじゃなくていいんです。日本茶、紅茶、コーヒーなどいろいろな飲み物ある中で、今日は何を飲もうかな…という選択肢のひとつに【お茶】が入れてもらえるように、いろいろな提案をしている最中です。
65℃・100℃のパッケージデザインのこだわりもそのひとつ。これまでお茶に馴染みがなかった世代の人にも、お茶の淹れ方(温度)を気にしてもらいつつ、リビングに置いてあっても雰囲気を壊さないようなデザインを選びました。
≪体験する≫
信楽は、焼き物の街であり、朝宮茶の産地でもある珍しい土地です。信楽焼の茶器を使い、朝宮茶を味わうことができます。実際に信楽に来ていただいて、茶畑を案内し、お茶をのみながらお話ができる環境づくりを目指しています。
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