和紅茶とは

和紅茶とは、日本産の茶葉を使用して作る紅茶のことです。明治時代には、お茶は主要な輸出品でした。当時は日本国内でも紅茶づくりが盛んでしたが、海外から安価で良質な紅茶が入ってくるにつれ国内の紅茶の価格が下落。煎茶が主流となりました。

近年では昔日本で盛んだった紅茶作りを復活させようとの動きが生まれ、イベントなどで徐々に「日本の紅茶」消費が拡散。当園では2014年から和紅茶づくりを開始しています。


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当園の和紅茶の特長
POINT

在来紅茶

当園で栽培している面積の約11%は、在来種の茶畑です。

●在来種とは

    茶(チヤ)はツバキ科に属し、花を咲かせ実を付けます。その実が土に落ち、生えてきた茶の樹は親樹と同じ性質を持ちません。そのため昔の茶畑には様々な性質を持った茶樹が混在していました。現在、全国の茶園のほとんどを占める優良品種(ヤブキタなど)はその枝の一部を切り、挿し木で増やしたものです。挿し木という技術で「樹のクローン」を作ることにより、同じ性質を持つ樹を育てることができるようになりました。この技術を活かし、特徴ある性質を持つ優れた品種がたくさん生まれる一方、在来の畑は一部を残しほとんどが植え替えられてしまったと言われています。

冬の寒さ厳しいこの地で100年以上前に種から植えられた茶樹は強く、異常気象が続く近年も変わらず新芽を付けてくれます。挿し木ではなく種から育った茶の樹は、根が深くしっかりとしています。この地に生き続けてきた在来種の畑は昔ながらの栽培を…と、整枝の時期や回数も、昔のまま。農薬や除草剤の散布も行っていません。

2022年より当園の全在来茶園と一部ヤブキタ茶園では有機JAS認証を受けております。(オーガニック製品です)

在来園の茶葉は、ふたつとして同じものがありません。一株一株の個性が違う在来種には、そんなおもしろさがあります。そんな在来種の樹は、真冬には氷点下の気温となる信楽の地で100年以上生き残ってきたものばかり。この地で生きる生命力あふれるこれらの茶葉を使ったここでしかできない紅茶です。

また、当園の在来茶園は1カ所ではありません。場所の違う在来茶園でつくることで、さらに異なる味が生まれます。普段紅茶を飲まない方にも口にしていただければと思っています。





●べにふうき紅茶

    2019年に植えた「紅茶用品種:ベニフウキ」の茶葉を使用した紅茶。

    華やかな香りと紅茶用品種ならではのしっかりした味わいが特徴です。